――ウェブやソーシャルツールなど、次々に新しいサービスが登場する現代。コミュニケーションのデジタル化は、加速の一途をたどっています。
一方、そんな新時代の弊害として、個の繋がりの希薄化や地域コミュニティの形骸化が課題に挙げられています。
「うだつの町並み」で知られる徳島県美馬市脇町。
町の仕掛人である柴田さんは、リアルとバーチャルを融合させながら、デジタル時代の中でも価値ある濃いコミュニティを形成しています。
人が集まる場所をつくるために
――柴田さんが徳島県に移住したきっかけをお聞かせください。
【柴田】
地元の大阪では、ライブハウスを3軒経営していましたが、ライブハウスとビルのサブリース事業の売却を機に、2014年に家内の出身地である徳島県美馬市脇町に移住しました。
――現在のお仕事についてお聞かせください。
【柴田】
移住して友人や知人がいなかったこともあり、脇町に人が集まる場所がないことに気がつきました。そこで、うだつの町並みの中にある古民家を使って、人が集まれるゲストハウス「のどけや」を作りました。
オープンの告知はAirbnbに掲載しただけで、他には未だに何の宣伝もしていません。それでも、オープン直後から多くの外国人ゲストが訪れ、3カ月先まで満室の状態が約2年半続きました。また、会社や個人で色々な活動をしている中で出会った人やコミュニティのおかげで、コロナウイルスの影響で外国人ゲストが激減した今でも、クリエイターやリモートワーカーが常に集まっています。
コミュニティベースの事業でなくては続かない
――柴田さんは、コミュニティを大事にされているのですね。
【柴田】
逆に言えば、コミュニティベースの事業でなくては継続的に成り立たないと思っています。のどけやも脇町でのコミュニティ形成が目的です。
――今後の目標についてお聞かせください。
【柴田】
ないなら作ればいい。人がいないなら呼べばいい。余らせているなら活用すればいい。そうやって地域の課題を解決していきます。
また、脇町を起業家やスタートアップ・ベンチャー企業を数多く輩出する町、グローバルな発信ができる町にしたいと思っています。
そのために、グループ会社の株式会社ウダツホールディングスに投資部門を作りました。今後は、コミュニティの中から生まれるビジネスアイデアに対して、経済的な支援もしていこうと思っています。
柴田さんとのSo-Gu体験
柴田義帆さんとは、徳島県美馬市でSo-Guできます。
※現在、体験プログラム鋭意作成中。