#14 島崎 ふみ子【自分の「好き」を実現し、心豊かな暮らしを提案するローカルライフニスト】株式会社暮らすこと代表取締役

自分が楽しいか楽しくないかで、やるかやらないかを決める

――昨今、雇用・就業形態だけではなく、仕事における価値観も多様化しています。ライクワーク(Like-Work)。先行き不透明な時代だからこそ、自分の好きなことを仕事にすること、そこから生まれるやりがいを重視する働き方や生き方に改めて注目が集まっています。

そんな自分の「好き」をもとに、様々な事業を展開しているのが、株式会社暮らすこと代表取締役の島崎ふみ子さん。島崎さんは、心の琴線に触れる感覚を大切にしながら、女性の衣食住や心豊かな暮らしを提案し、新しいことにも挑戦し続けています。

地域密着型の雑貨店、気づけばイベントの企画・プロデュースも

――はじめに、島崎さんの経歴をなぞっていきたいと思います。学生時代のことや、雑貨店を開くまでのお話をお聞かせください。

【島崎】
高校生の時から扶養家族を外れるくらい働いていて、とにかく仕事をすることが大好きでした。祖母が和裁をやっていた影響もあり、学生時代は何かモノを作る人になりたくて専門的な学校に進みましたが、3カ月でダメでした(笑)。
何がダメかと言うと、ずっと座って同じ作業や同じ仕事をすること。モノを作ることは好きでしたが、それを一生の仕事にすることに向いてないということを、3カ月どころか3日目には悟っていましたね。
そこから学校を辞めて、すぐにスイミングスクールのインストラクターに転身したんですが、1年くらいで身体を壊してしまって、その次は調剤薬局に勤めました。
そうしているうちに22歳で結婚して、すぐに子供が生まれて。その後は調剤薬局に復帰して働いていたんですが、ちょうど30歳くらいのときに家を新築するタイミングで、雑貨屋さんを併設する流れになりました。

――最初の雑貨店を開く際は、どんなコンセプトだったのでしょうか?

【島崎】
もともと自分がモノづくりをしていたので、仕入れるというよりは、とにかく手作りのもの。そこからのスタート、まさに地域密着型ですよね。
2、3年くらい雑貨屋さんやっていると、地域の方からのお誘いがきっかけで、イベントの企画やプロデュースをする仕事も始まりました。気が付くと、雑貨屋さんのはずが「島崎さんはイベントを企画する人」になっていました。

衣食住のすべてを提供する場所

――プロデュース先の一つである「暮らしの森」は、どういった経緯で開業に至ったのでしょうか?また、どんなお店でしょうか?ご紹介もお願いします。

【島崎】
雑貨店を始めて10年目、ちょうど手狭になってきた時に、毎回私の企画するイベントに来てくれていた工務店の社長さんから、「うちの倉庫が空いているんだけど、何かやらない?」と声をかけていただいたことがきっかけで、雑貨店を倉庫に移転して、暮らしの森が始まりました。
もともとパンが好きで、雑貨店をやっていた時から全国からパンを仕入れて販売していたんですが、通販も見据えて、その中でベーグル屋さんも始めました。今は、ベーグル専門店「暮らしのパン 日々」として独立しています。

その他に、カフェ、お料理教室、ギャラリー、コーヒースタンド、夏は天然氷のかき氷も提供しています。その内カフェとお料理教室は、独立している方に声を掛けて入って頂いていまして、ギャラリー、コーヒースタンド、かき氷店、ベーグル専門店は私が経営しています。最近は何が難点かと言うと、何屋さんか分からなくなってきたことです(笑)。

暮らしの森は、衣食住すべてを提案している場所で、お客さんの9割が女性ということもあり、女性が非日常を感じてリフレッシュできる空間を心掛けています。 例えば、お料理教室に来る人は、お料理を習いに来ているというより、自分の時間を持ちに来ている。そこに価値を生み出したかったんですよね。

――地域に根差し、多角的に事業を展開してきた中、2019年に法人を設立されました。その理由をお聞かせください。

【島崎】
絶対会社にしないといけない理由はなかったんですが、一つは雇用です。働いてくれるスタッフの状態も良くしてあげたいし、より良い人材を雇用したいという思いもあって。実際、個人事業主でやっていた時より、法人にした後の方が腹を括って来てくれる人が多い印象です。
あとは、これから自分の仕事をビシッとやっていこうと思った時に、やっぱり会社を立てた方が良いのでは、という自分自身の解釈もありました。

原動力は自分自身、自分の“楽しい”や“面白い”を仕事にしていく

――島崎さんの仕事や活動の原動力、どんな想いを持って普段働いているのでしょうか?

【島崎】
はっきり言えるんですが、すべては自分の楽しみ。私は多分それしかないです。
自分が楽しいか楽しくないかで、やるかやらないかを決める。単にお金になるからでは、絶対にやりません。
その楽しいことや面白いことが仕事になって、結果的に誰かの役に立ったら最高じゃない?というのが私の想い、自分ファーストです。でも、それが色々な事業を継続できる秘訣なんじゃないかなと思っています。

――地元に居続けながらも、多様な価値観や広い視点を持てる秘訣は何なのでしょうか?

【島崎】
私は、ネットをずっと見ているわけではないし、他所のお店が何をやっているかもお客さんから聞くくらいで、自分でどんどん調べたりもしないし、世の中がどうなっているかも全くもって知らないですし、あまり興味もない(笑)。
だから、完全に感覚だけなんですよね。でも、「これは良い!」と思ったら、まっしぐらに実現させます。私は、想像出来ることは実現できると思っています。逆に、想像すら出来ないことは実現なんて出来ない。自分で想像して、こうなったら面白いんじゃないかっていうことは、大体出来ている気がします。

あとは、遠くの地域でも、「この人みたいになりたい」「これを作っている人に会いたい」と思ったら、すぐに行きます。三豊以外に住んだことはないですが、自分の感性やアンテナに引っかかったヒト・モノ・コトは、必ず会ってみます。それも、相手がびっくりするくらいのスピードで。

――最後に、会社や個人としての目標をお聞かせください。

【島崎】
私は、スタッフの暮らしも私の暮らしだと考えています。私が楽しいを仕事にしているように、スタッフや社員の仕事を彼女たちの「楽しい」に変えていきたいと思っています。
やらなければいけない物事の中で自分の楽しみを見つけて、それが仕事になっているような会社だったら最高だなと。
個人としては、これから多拠点生活を始めます。でも、そこには必ず仕事を創ります。
ただ遊びに行くわけではなく、そこに拠点を置いて仕事を楽しんで、その場所で誰かの役に立てたらいいなと思っています。今まで地元でじっとしていた分、飛び立ちます!

島崎さんとのSo-Gu体験

島崎ふみ子さんとは、香川県三豊市でSo-Guできます。

一日店員で人気店の秘密に迫る!

香川県三豊市にある「暮らしの森」。県内県外、毎日多くの方が訪れる人気店の秘密を探ってみませんか?
島崎さんのこだわりやお客さんとのコミュニケーションなど、普段なかなか見られない人気店の裏側を、お客さんからの視点、お店側の視点の両方から見ることができ、店舗運営に興味のある方におすすめです。
暮らしの森に集合後、島崎さんが店舗をご案内します。

・店舗をご案内
・「暮らしの森」一日店員体験
・人気の秘訣や気になるポイントはホストに質問
・沢山の学びを得ましょう!

【暮らしの森】
香川県三豊市にあるコミュニケーションスペースであり、衣・食・住を愉しむ空間。島崎さんが全体のプロデュースを手掛け、カフェやギャラリー、料理教室などが入居し、夏季限定で天然氷のかき氷も提供しています。
地域の方々はもちろん、県外から訪れるファンも多い人気店です。
https://kurashinomori.com/

体験場所暮らしの森
所要時間120分
料金10,000円
予約リクエスト期限14日前の18:00

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私たちSo-Gu運営チームは、人にフォーカスした地域活性や関係人口(地域のファン)の創出を全力でサポートします。一緒に地域を盛り上げましょう!

○令和3年度~令和5年度
徳島県三好市「三好市官民共創地域ソリューション開発プログラム」
○令和4年度
経済産業省「令和4年度地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(地域・社会課題の発掘と解決に向けたマッチング)」
○令和5年度
中小企業庁「令和5年度地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(地域・社会課題の発掘と解決に向けたマッチング)」

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